土地活用の種類 Types of land use

代表的な土地活用の種類を詳しく解説します。

ひと口に「土地活用」と言っても、その土地の条件や目的によってどのような活用方法が良いかは異なります。
ですから、ご自身の土地活用方法を「アパート建築」や「売却」などと いきなり決めるのではなく、まずはしっかりと検討するための材料として、代表的な土地活用の種類を知ることはとても重要です。

土地活用方法とメリット・デメリット

活用方法01.売却

自分で活用せず、売って現金化する

 メリット
  1.  現金化されたお金を再投資できる
  2.  固定資産税の負担がなくなる
  3.  まとまったお金を得られる
 デメリット
  1.  収益性が期待できる土地ではその収益機会を失う
  2.  譲渡所得税などの費用が発生
  3.  土地の所有権を喪失する

活用方法02.経営

コインパーキング、トランクルーム、アパート・マンション・店舗・倉庫・工場・医療/介護系施設などの賃貸経営

 メリット
  1.  長期にわたる収益が見込まれる
  2.  活用法により自身が抱える問題解決に繋がる
  3.  活用法により税負担が軽くなる
 デメリット
  1.  収益性が高いものは初期投資額が大きく、失敗時のリスクが大
  2.  初期投資額が小さいものはリスクは少ないが、収益性が低い
  3.  建築物を建てた場合、転用性が低くなる

活用方法03.貸す

定期借地として貸す

 メリット
  1.  土地の所有権を残しながら長期にわたる収益が見込まれる
  2.  税金の優遇措置があり、税負担が軽くなる
  3.  初期投資が不要なので借金する必要が無い
 デメリット
  1.  最低10年以上の長期間、その土地を転用できない
  2.  建築物を建てた場合と比べ、収益性は落ちる

活用方法04.等価交換

土地を提供して、その土地に不動産会社等が建物を建て、オーナー様は提供した土地に見合った分の建物を取得する

 メリット
  1.  資金がなくてもリスクを負わず活用できる
  2.  自己居住用の住居を確保しながら活用できる
  3.  譲渡税の優遇措置がある
 デメリット
  1.  土地の所有権が喪失してしまう
  2.  減価償却が活用できない

活用方法05.土地信託

建築~運営、管理、売却処分までを全て信託銀行が代行します

 メリット
  1.  資金や知識がなくてもできる
  2.  契約満了後、土地と共に建物と設備も付いて戻ってくる
  3.  相続税などの税負担が軽くなる場合がある
 デメリット
  1.  成功・失敗は受託者(信託銀行)次第で、失敗した場合はリスクがある
  2.  土地によっては土地信託できないものもある
  3.  自身で経営して活用するよりも収益性は下がる